いざお部屋に住んでみると冬場、想像以上に寒く感じて「床暖房を後付けしたい!」と考える方もいます。
床暖房を設置すると全体が暖かくなり温度が安定するためメリットもたくさんありますよね。
しかし、賃貸やマンションでの床暖房の後付けはお金が発生したり手続きがかなり大変です。そこで当記事では後付けする時に発生する費用や流れについて解説します。
Contents
賃貸アパート・マンションに床暖房は後付けできる?

冒頭でお話しした通り、賃貸やマンションに床暖房の後付けをすることは可能ですが注意点があります。
- 家主への許可が必要
- 施工や費用は全て自腹
- 現状回復義務の可能性がある
家主への許可が必要
賃貸のお部屋に床暖房を後付けする場合は、家主(管理会社)さんへの許可が絶対に必要となります。
賃貸はそもそも借りているお部屋なので、家の名義や所有権は家主・管理会社です。
そのため個人で勝手に施工やリフォーム等を行ってしまうと、のちにトラブルが発生しまう事も。
なので、床暖房の後付けを行う際は必ず許可を得てから行うようにしましょう。
施工や費用は全て自腹
元々床暖房が備え付けされている場合はそのまま使えば良いだけです。
しかし床暖房に最初から対応していない賃貸物件の場合は、希望の一部屋のみ床暖房を後付けすることになります。
その場合は家主・管理会社の意思ではないので工事などに発生する費用は、全てご自身の負担となる場合が多く、かなり高額です。
詳細の料金は次の章にて解説していますが、安くても20万前後は必要と言われています。
原状回復義務の可能性がある
現状回復義務とは契約終了時(退去)する際に、お部屋に損傷などがあった場合に回復する義務のことを言います。
- 壁の日焼け
- フローリングやクロスの色落ち
- 設備等の故障(劣化等)
上記のような場合は、劣化や寿命によるものなので賃借人が負担する必要はありません。
しかし床暖房の施工については、管理会社が負担する義務はないため賃借人が行います。それに伴い退去時にお部屋の回復をするための費用を支払います。
これらの注意点を踏まえて後付けをするかどうかを検討しましょう。
賃貸に床暖房を後付けした際に発生する費用

前回の章で賃貸に床暖房を後付けすると高額のお金が発生してしまうことがわかりました。
相場がわかると、今後戸建てに引っ越した時に施工料などの目安がわかるので是非参考にしてくださいね。
工事・施工等で発生する費用
2種類のタイプによって価格にやや差が生じます。詳しくは下記の表をご覧ください。
電気式の平均費用 | 温水式の平均費用 | |
---|---|---|
6畳 | 30〜55万円 | 33〜65万円 |
8畳 | 32〜71.5万円 | 40〜93.5万円 |
10畳 | 37〜80万円 | 49.5〜100万円 |
12畳 | 50〜84万円 | 65〜110万円 |
20畳 | 70〜110万円 | 76〜160万円 |
参考;https://rehome-navi.com/articles/223
このため設置費用だけ見ると一見電気式床暖房がおすすめになりますが、光熱費面は温水式のほうが安くなります。
電気式と温水式では光熱費に差がかなりあるため、先を考えてあえて温水式タイプの床暖房を設置される方も多いです。

退去時に発生する費用
次は床暖房を後付けした時に発生する退去費用について解説します。
床暖房を設置する際は床を剥がす施工方法などが用いられるため、現状回復義務として必ずフローリングの交換が必要となります。
間取りによっても異なりますが、フローリングの平均相場は以下となります。
- 6畳で平均5〜6万円
- 面積によっては15万以上
また、回復・修正費用には契約時に支払いした敷金が適用されます。しかし、フローリングの張り替えには多額のお金が発生するため全額賄えることは少ないです。
床暖房が故障した際に発生する費用
お住まいの賃貸に床暖房の設置が無事に完了されても、故障した場合契約者の負担となります。
床暖房の修理費はかなり高額と言われています。
- 電気式床暖房 30万〜
- 温水式床暖房 50万〜
しかし、床暖房の平均寿命は30年〜50年と言われているため住み始めて数年で故障するということは滅多にありません。
住み始めてすぐに壊れてしまった場合は、元々問題がある可能性も考えられるのでメーカーに相談されることを推奨しています。
賃貸に床暖房を後付けする場合の流れ

賃貸・マンションへ実際に床暖房を後付けする時の流れを解説します。
- 家主への許可
- 施工・工事開始
- 設置完了
詳しくは下記をご覧ください。
家主への許可
冒頭でもお話しした通り、賃貸に床暖房を後付けする場合は家主(管理会社)への許可が必要となります。
稀に、家主に許可を取らず内緒で後付けを行い退去時も自身で張り替えをされる方も見受けられます。しかし必ずバレてしまい、トラブルになるため絶対に辞めましょう。
退去時に家主と揉めてしまうと、多額の請求をされてしまったりなかなか着地点が見つからず次の引越しへ進めなくなりかねません。
施工・工事

家主への許可が取れたらいよいよ取り付け工事に入ります。ここで注意する点は、ほとんどの場合工期が発生します。
- 重ね貼り・・2〜3日
- 前面替え・・1〜4日
床を剥がさず、既存のフローリングの上に貼るタイプの場合は工期の平均はおおよそ2〜3日と言われています。
全ての床を剥がしパネルを埋め込むタイプの床暖房は、電気式の場合最短1日ですが温水式の場合はヒートポンプなどの設置もあるため3〜4日程度が目安になります。
そのため、3〜4日は家を空けるがなかなか難しいため予定の調整を事前に行うようにしましょう。
設置完了
床暖房の設置が終えたら圧力チェックなどをして完成です。
また、仕上げ材が分離型の場合のみ、設置完了後に床の仕上げ材を選ぶ必要があります。
熱に弱いと、使用しているうちに床がすぐに反り返ってしまったり劣化が早くなるデメリットがあるので強い仕上げ材を選ぶようにしましょう。
床暖房が後付け出来ない時の暖房器具!DIYも?

床暖房を後付けしたくても、許可が降りなかったり予算の都合で諦める方も多くいらっしゃいます。そこで、床暖房の変わりになるような便利な暖房器具をいくつか紹介いたします。
温水カーペット

画像参照;Amazon
温水カーペットでは、温水式床暖房と同じような作りになっているため床暖房のようなじわじわと暖かくなる感覚を求めている方にぴったりです。
水を使っているため、低温やけどのリスクも少なくお子さんにも安心して使用できるのが嬉しいポイントです。
電気カーペット

画像参照;Panasonic
電気式タイプの床暖房と似た機能性を楽しむことができてデザインもフローリング型になっているので、こちらも代わりの器具を探している方に非常におすすめです。
ネットで探すといろんな色合いがあるので、好みのカーペットが見つかりやすいのもメリットです。
電気スリッパ

画像参照;Amazon
床暖房とは異なりますが、足下を暖める器具を探している方は電気スリッパもおすすめです。
最近の電気スリッパはコードレスタイプの商品がたくさんあるので、履くだけで足下を暖めることができるので冷え性の方にぴったりです。
DIYはできる?
床暖房のDIYは不可能ではありません。本来必要な材料と手順さえ守れば本来発生する費用の半分程度で設置が完了します。
しかし、業者で施工するように床を剥がす段取り等が必要になるためいずれにしても家主への許可は必要となります。
断熱材を切ったり、パネルを埋め込む作業なども行う必要があります。
このため、原状回復が退去時にも発生することからなるべく似たような暖房器具を使用。または床暖房付き賃貸への引っ越しを検討されるのがおすすめですよ。
弊社(karilun)でも、床暖房付き賃貸に対応している物件をたくさんご用意しています。
まとめ

今回は、床暖房を賃貸・マンションに後付けする方法や代わりの暖房器具等について解説しました。
最後に当記事の重要ポイントをまとめました。
- 後付け自体は可能だけど高額
- 原状回復義務があるため退去時も大変
- 家主への許可が必要
- 代わりの暖房器具は豊富
- DIYも可能だがリスクが高い
まとめると、後付けは費用面でのリスクが高い傾向にはありますがフローリングデザインで機能性も良い変わりの暖房器具はたくさんあることがわかりました。
当記事が少しでも参考になれば幸いです!
また、弊社(karilun)は床暖房に対応している賃貸物件をたくさんご用意しています。電気代の心配などもお気軽にご相談ください!

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