賃貸マンションやアパートで子供と一緒に暮らしていると、騒音について気になってしまいますよね。
となり近所の人から苦情がこないか心配な人も多いでしょう。
子供がいる家庭の騒音には、どのような対策が有効なのでしょうか。
このページでは、賃貸マンションやアパートで暮らす子供がいる家庭の防音について説明していきます。
- 賃貸暮らしで子供の足音などで苦情がこないか心配
- 具体的な騒音対策が知りたい
- 防音性が高い物件を探している
Contents
子供の騒音はトラブルになりやすい

マンションやアパート暮らしで問題になりがちな子供の騒音。
平成30年度の国土交通省マンション総合調査の結果 (管理組合向けの調査) によると、マンションの「居住者間の行為、マナー」で最も多いトラブルが「生活音」 (全体の38%) となっています。
参考:平成30年度マンション総合調査結果(平成31年4月26日公表)
生活音とは、日々の暮らしの中で自然に発生する音のことです。
集合住宅でよく響く生活音を見てみましょう。
- ハイハイをする音
- 黄昏泣き、夜泣きの声
- 走り回る音
- 大声、奇声
- ジャンプする音
- おもちゃを投げる音
- 足音
- 掃除機や洗濯機の音
- テレビやラジオの声
まだうまくコミュニケーションが取れない赤ちゃんや小さな子供がいると、どうしても生活音を抑えるのが難しくなってしまいます。
子供がいるとさまざまな騒音にすっかり慣れてしまいますが、集合住宅にはそのような音を不快に感じる人ももちろんいます。
中には子供の騒音により、となり近所の人が睡眠不足や仕事に集中できないなどの問題に頭を悩ませているケースも。
警察沙汰にも発展しかねないので、子供の騒音には注意する必要があります。
アパートやマンションで生活音はなぜ響く?

生活音はどうして響くのでしょうか。
音が響く仕組みを理解し、防音につなげましょう。
音が響く理由
音は、空気伝搬音と固体伝搬音に分けられます。
空気で伝わる音のこと。主な空気伝搬音として、話し声やテレビの音などが挙げられます。
力や振動などが、床や天井などを通して伝わる音のこと。足音や床に物を落としたときの音などが該当します。
とくに、固体伝搬音は集合住宅などで建物の構造体に伝わると広範囲に響いてしまい、軽減させるのが難しいです。
建物構造によっても違う

生活音の響きやすさは、建物の構造によっても異なります。
賃貸マンションやアパートなどの主な構造は、次の3つ。
- 木造造
- 鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造 (RC造、SRC造)
この中では、鉄筋コンクリートが一番防音性は高いとされています。
鉄の棒でつくられた骨組みにコンクリートを流し込んでいるので、密度が高く遮音性も高いです。
鉄筋コンクリートの物件ならば、生活音が広範囲に響き渡ることはあまりないでしょう。
逆に一番防音性が乏しいのは、木造の建物。
木材は通気性に優れており、その分音も通しやすい特徴があります。
中には隣の部屋のインターフォンが聞こえてしまうような木造の賃貸物件もあるので、注意が必要です。
賃貸でもやれる、子供がいる家庭の音対策【防音】

賃貸マンションやアパートで子供と一緒に暮らす場合、具体的にどのような騒音対策 (防音) ができるのか説明します。
防音マットやカーペットを敷く

子供の足音やジャンプする音、赤ちゃんのハイハイの音などに有効なのが、床に防音マットやカーペットを敷く方法。
マットやカーペットが衝撃音をしてくれるので、下のフロアの住戸などに音が響きにくくなります。
主な商品としては、ジョイントマットやコルクマット、静床ライト (防音タイルカーペット) が挙げられます。
キッズコーナーをつくる

キッズコーナーを設け、そこに子供のおもちゃをまとめて置いておくのもおすすめ。
クッション性のあるブロックなどで空間を仕切っても良いでしょう。
子供が集中して遊んでくれるコーナーをつくれば、部屋の中を走り回ることが少なくなり騒音の軽減につながります。
壁に防音シートを貼る
防音シートとは、厚さ数ミリから数十ミリ程度の加工された防音性のあるシートのことで、壁などに貼りつけて使用します。
画鋲よりも細い虫ピンで留められるタイプ、突っ張り棒で穴をあけずに固定するもの、剥がしやすいシールタイプのものなど、賃貸にも適した防音シートも多数あります。
防音シートと併せて遮音シートも使うと、より効果があるでしょう。
椅子の脚にカバーをつける

画像引用:イスが静かに.com
子供が椅子を勢いよくひくと、少し嫌な音がしますよね。
その音は振動としても伝わるので、下のフロアにも響いてしまいます。
椅子の音が気になるときには、椅子の脚に専用のカバーをつけると効果的です。
防音になるのはもちろん、傷からも床を守ってくれますよ。
防音カーテンを使う
室内で楽器を演奏する人に検討していただきたいのが、防音カーテン。
防音カーテンとは、その名の通り音を防ぐための特殊な加工がされたカーテンのこと。
加工された生地で音を跳ね返す遮音カーテンと、生地に音を吸収させる吸音カーテンの2タイプに分けられます。
ピアノをはじめとした楽器の音は、空気伝搬音にも固体振動音にもなるので響きやすい特徴があります。
防音カーテンが難しければ、カーテンを二重にするだけでも窓から音が伝わってしまうのを軽減できるでしょう。
ドアクローザーを調節する

ドアクローザーとは、写真のようにドアの上部についている部品のこと。
開いたままになっている扉を自動的に閉めたり、急なドアの開閉を防ぐ役割があります。
ドアクローザーの調子が悪いと、ドアの開閉時に大きな音がしてしまいます。
定期的にドアクローザーの点検を行い、油漏れがないかや、ネジの様子を確認しましょう。
油漏れがあるときには修理が必要なので、早めに管理会社に連絡しましょう!
騒音対策につながるちょっとした工夫

ここでは、道具などを使わなくてもできる防音につながるちょっとした工夫を紹介します。
入居時にあいさつをする
誰しも見知らぬ家庭の子供の騒音に悩まされるのは嫌なものです。
入居時に近所の人にあいさつし、これから子供の話し声や足音などでご迷惑をかけてしまう可能性があることを伝えておきましょう。
入居後も子供を含め、すれ違った際には気持ちの良いあいさつを心がけるなどしておくと、好印象につながります。
子供が走りにくい家具配置を考える

家具のレイアウトも重要です。
広い部屋の真ん中にテーブルがポツンとあるようなレイアウトだと、子どもはつい走り回りたくなってしまいます。
ソファやチェストなどを置き、行き止まりを作るような家具配置を目指すと良いでしょう。
ルールを決める
「夜はみんな寝る時間なので●時以降は静かにする」などルールを決めておくのも、ある程度話が理解できる年齢の子供には効果的です。
下のフロアの人が日中自宅でテレワークをしている場合、その時間帯はできるだけ公園などに出かけるようにするのも良いでしょう。
逆に下階の人が日中は出社しているならば、昼間は部屋で多少騒がしくしても問題ないかもしれませんね。
【子供と暮らす】防音性を意識した物件選び

最後に、物件選びから防音にこだわりたい人向けに、どのような物件が防音性に優れているのか説明します。
鉄筋コンクリート造の物件が防音性が高い
アパートやマンションで生活音はなぜ響く?で解説したとおり、鉄筋コンクリート造の物件は防音性が高いと言えます。
もちろんすべての生活音をシャットアウトしてくれるわけではありませんが、木造や鉄骨造よりは音が響きにくいです。
造りが頑丈なのでその分家賃は高くなってしまう傾向がありますが、騒音問題に悩むことが少なくなり、快適に暮らせるでしょう。
分譲賃貸はしっかりした物件が多い
もともと分譲マンションなどとして販売されていた物件が、何らかの事情で賃貸に出されているのが分譲賃貸です。
分譲マンションは販売時の価格が高く、一般的な賃貸マンションやアパートに比べると内装や設備仕様もハイクオリティ。
二重窓など防音に有効な設備がついた部屋もあり、騒音対策の面でもメリットがあるケースが多いです。
間取りや部屋の位置も重要

マンションやアパートの構造のみならず、間取りや部屋の位置も防音性に影響します。
1つ目のポイントは、隣の部屋との接触面。
例えば、自分の部屋のリビングと隣の部屋のリビングが接していると、どうしても音が伝わりやすくなってしまいます。
隣の部屋との接触面がクローゼットやキッチンだと、人が集まることが多いリビングなどと比べると音は聞こえにくい可能性が高いでしょう。
2つ目のポイントは、部屋の位置です。
両隣に部屋がある部屋よりも、角部屋のほうが接触面が少なくなるので防音的には良いと言えます。

また、マンションの2階などで部屋の真下がエントランスホールやゴミ置き場になっている部屋も、下に人が住んでいないのでそれほど子供の音を気にせず気楽に過ごせるでしょう。
ぜひ角部屋特集もチェックしてみてください。
子供の騒音はしっかり防音しよう!
このページでは、子供がいる家庭の騒音軽減の方法 (防音) などについて詳しく紹介しました。
子供と暮らしているとどうしても騒がしくなってしまいますが、となり近所の人への配慮も忘れないようにしたいですね。
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